GCPDex スターバックス指数
世界のスタバ、トールラテはいくら?22カ国の購買力比較。
最終更新: ・22カ国・5商品
主な分析結果
全価格比較
全価格はトール(355ml)サイズ、2026年4月の為替レートでUSD換算。列見出しをタップすると並び替え。
| 順位 | 国 | 現地価格 | USD | 中央値比 | 指数 (米=100) |
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5商品のUSD比較
5つの標準商品を全国別に並べて表示。
| 国 | ラテ | カプチーノ | キャラメルM. | ドリップ | フラペチーノ | 5商品平均 |
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国別深掘り解説
なぜイタリアは$2.17でスイスは$6.70?同じユーロ圏の隣国なのに価格が3倍違う理由。注目6カ国の事情を解説。
5つの商品について
なぜこの5商品を選んだのか。世界のスタバすべてで提供されている標準SKUだから。
購買力比較
USD価格だけでは誤解を生む。スイス(時給CHF 36)の$5ラテと、ブラジル(時給R$7)の$5ラテは意味が違う。各国の最低時給で何杯のラテが買えるか?
| 国 | ラテ価格 (USD) | 最低時給 (USD) | 1時間労働で買える杯数 |
|---|---|---|---|
| 🇦🇺オーストラリア | $4.36 | $15.85 | 3.6 |
| 🇨🇭スイス | $6.70 | $23.20 | 3.5 |
| 🇬🇧イギリス | $5.34 | $14.05 | 2.6 |
| 🇩🇪ドイツ | $5.33 | $13.50 | 2.5 |
| 🇫🇷フランス | $5.16 | $12.85 | 2.5 |
| 🇨🇦カナダ | $3.37 | $12.05 | 3.6 |
| 🇯🇵日本 | $3.33 | $7.42 | 2.2 |
| 🇺🇸アメリカ | $5.45 | $7.25 | 1.3 |
| 🇰🇷韓国 | $3.85 | $7.30 | 1.9 |
| 🇮🇹イタリア | $2.17 | $0 (法定最低賃金なし) | — |
| 🇧🇷ブラジル | $2.12 | $1.43 | 0.7 |
| 🇮🇳インド | $3.04 | $0.45 | 0.1 |
| 🇮🇩インドネシア | $2.84 | $1.25 | 0.4 |
| 🇵🇭フィリピン | $2.95 | $1.10 | 0.4 |
米国の連邦最低賃金労働者は、ラテ1杯を買うのに約46分働く必要がある。インドでは約6.7時間。最低賃金は2026年の公式データを採用、為替は同年4月の中値レート。
よくある質問
2026年 第2四半期 市場レポート
価格データから見えるもの — GCPDex調査チームによる詳細分析(2026年4月)。
サマリー
トールラテの価格は、ブラジル$2.12からスイス$6.70まで、3.2倍の開きがある。この格差は偶然ではない。現地のコーヒー文化、通貨政策、店舗運営構造、そしてスタバが各市場でグローバル戦略をどこまで現地適応させているかという物語を映している。本Q2レポートでは、データから浮かび上がった5つの驚き、今後12か月を形作る3つのマクロトレンド、そしてQ3更新で注目すべきポイントをまとめる。
Q2データから見えた5つの驚き
1. ヨーロッパのパラドックス。 イタリア$2.17の隣にスイス$6.70 — 同じ大陸、共通通貨ユーロ圏、地続きの隣国なのに3倍の格差。原因は輸送費でも税でもない。「競合環境」だ。イタリアでは街角のバールでエスプレッソが€1。スタバは積極的に価格を下げないと存在意義を失う。一方スイスでは賃金中央値がCHF 36/時を超え、強いチェーンコーヒー競合もない。スタバは数量を失うことなくプレミアム価格を取れる。同じブランドで、まったく異なる2つのポジショニング戦略。
2. ブラジルが最安値の床を更新。 $2.12で、ブラジルは世界最安のスタバ市場に。イタリアより安い。要因は2つ。BRLの弱さ(2026年4月時点R$5.25/USD)と、ブラジルのスタバが SouthRock 社運営でシアトル本社の直接管理外であること。注目:SouthRockは2024年から財務再編中で、所有者が変わると価格は大きく動く可能性がある。
3. 日本の¥500の壁、今のところ持ちこたえ。 2026年2月の競合一斉値上げの波があった中、日本のスタバはトールラテ¥500($3.33)を維持した。¥500は心理的アンカー — ワンコインで会計が完結する。だが原材料コストの圧力でマージン圧縮が顕在化しつつあり、JPY弱含みが続けばQ4 2026までに¥530への改訂が現実的というのが当社内モデルの示唆だ。実現すれば、日本は「中位グループ」からUSDベースでトップ四分位に移動する。
4. インドの隠れたプレミアム。 インドの$3.04という数字は誤解を招く。インドの最低賃金は約$0.45/時 — トールラテ1杯は最低賃金で約6.7時間労働に相当する。購買力で測れば、インドは地球上で圧倒的に最も「高い」スタバ市場。USD表示の見出し数字では、この商品の現地での極端な憧れ性が伝わらない。
5. 韓国が静かに日本を追い抜く。 韓国$3.85は日本$3.33より約15%高い。同時に韓国はアジア最高のスタバ密度を持つ — 全国約1,800店舗。高価格×高密度の組み合わせは異例(通常はどちらかが片方を圧迫する)。韓国消費者がスタバを「日中のデフォルトの作業場」として扱う行動が、両方を支えている。
注目すべき3つのマクロトレンド
トレンド1:仕事をしているのはメニュー価格ではなく為替。 22か国の前年比を見ると、現地通貨ベースの価格改定は控えめ(典型的に3〜8%)。一方USD換算の価格変動は遥かに大きい(しばしば10〜20%)。これは2025年を通じてUSDが多くの新興国通貨に対して強含んだため。つまり、GCPDexをスタバの海外売上の先行指標として使う場合、為替効果と実質的な価格変動を分けて見る必要がある。
トレンド2:ライセンシー運営 vs 直営の価格差が拡大。 スタバがライセンシー運営の市場(ブラジル、ラテンアメリカ一部、中東のフランチャイズ)は、直営市場(米国、カナダ、中国、日本、韓国)より一貫して低価格になっている。この差は2023年以降ほぼ倍に広がった。これは循環的ではなく構造的だ — ライセンシーは数量、本社はマージンを優先するため。
トレンド3:「エスプレッソ・ディフェンス」戦略の伝播。 イタリアでのスタバの価格戦略 — 現地カフェのベースラインに合わせ、戦わない — が他のコーヒー文化が強い市場でも採用されつつある。フランス($5.16)とドイツ($5.33)は、GDP/人モデルが予測するよりやや控えめな価格設定。2020年以降のサードウェーブ独立系カフェ急増に対抗するためだ。
Q3更新(2026年7月)で注目するポイント
3つの具体的データが、Q3レポートが「継続」のストーリーか「転換」のストーリーかを決める:
- 日本¥500 → ¥530? 次回のスタバジャパンメニュー改定に注目。実現すれば日本は順位14位から約10位に上昇する。
- ブラジルSouthRockの行方。 SouthRockが買収・資本注入されれば、即時に価格調整が入る見込み — 地域水準に揃えるため15〜25%上昇する可能性が高い。
- 中国の人民元と関税環境。 中国$4.14は現状中位だが、為替変動や米中貿易摩擦の原料コスト影響で大きく動く余地がある。
Q2完全データセット(22か国×5商品×全サイズ、代替飲料含む)はJSONで提供可能。四半期ごとに更新。— GCPDex Research、2026年4月
調査方法
GCPDexスターバックス指数は、22カ国でトールサイズの5商品の価格を収集。データソースは各国スタバ公式サイト、第三者メニュー集約サイト、Uber Eatsの店舗掲載、経済ニュース記事。
- 標準バスケット: カフェラテ/カプチーノ/キャラメルマキアート/ドリップ(フィルター)コーヒー/コーヒーフラペチーノ
- 代替品: 当該商品がない国では最も近い代替品を使用(例: 英国ではドリップ→アメリカーノ、韓国/UAE/シンガポールではコーヒーフラペチーノ→エスプレッソフラペチーノ、インドではドリップ→プアオーバー)
- 為替レート: 2026年4月時点のBloomberg中値レート
- 税: 各国のメニュー表示価格に準拠。多くの国は税込、米国・カナダは税抜
- 留意点: 都市・店舗により価格が変動する場合あり。公式価格が取得できなかった国は報道ベースの推計値を使用。